コラム5【腰痛と睡眠】

柔らかい布団に包まれる睡眠を楽しみにしている人も少なくないと思います。
しかし、睡眠するための寝床の具合によっては腰痛を悪化させてしまう恐れがあるのです。
どのような点に注意すれば、腰痛に影響しない睡眠環境を整えられるのでしょうか。
腰痛と睡眠について考えていきます。

コラム・腰痛と睡眠

身体と頭を休ませる睡眠は、人間にとって必要不可欠なものであるといえます。しかし、寝相や寝床に問題があると腰痛を悪化させてしまう恐れがあるのもまた事実なのです。

睡眠の効果

睡眠は、疲労回復や記憶の整理などを行なうために必要な行動です。睡眠中は、身体の細胞の再生を促すホルモンの分泌や栄養供給が活発に行なわれ、活動中に蓄積された疲労や筋肉の損傷を癒す働きが発生しています。脳は睡眠中に活動中の記憶を纏める作業を行っています。睡眠中に夢を見るのは、この記憶の整理を行なうことによる副産物なのです。

睡眠時の安静

風邪などの病気のときは、「寝て安静にしていればすぐに治る」と言われることが多いものです。実際に、睡眠時は寝返りを打つ程度しか身体を動かさないので安静にしている時間を長く取ることが出来ます。しかし、眠くも無いのに睡眠を取ると時間の感覚や記憶に混乱が生じてしまうことも少なくありません。安静にしなければならないのであれば、昼間は起きていた方が良いといえます。

睡眠が腰痛を悪化させる?

安静にしていられる時間を確保できる上に、治癒が促進される睡眠は腰痛の人にとってはありがたいものであるといえます。しかし、寝相や寝床などの睡眠に関わる要素の影響によっては、睡眠で腰痛が悪化するということも充分にありうることなのです。 どのような寝相や寝床が腰痛を悪化させてしまうのでしょうか?

腰痛と肩こりの相違点

腰痛と肩こりの大きな違いは、「肩こりは骨に関係していない」ということであるといえます。肩こりは肩の血行不良が主な原因となりますが、腰痛は血行不良や腰椎の骨折などを原因とします。また、肩こりはマッサージで症状が緩和しますが腰痛の場合マッサージが逆効果になることも少なくありません。

寝相の問題

睡眠中の寝相は、腰に負担を掛ける要素になりうるものです。仰向けで寝ている姿勢は腰を敷布団に直接押し付ける姿勢でもあるので、長時間に渡って腰に負担を蓄積させてしまう恐れがあります。うつ伏せで寝る人も少なくないのですが、息苦しくなって寝返りを打ってしまうこともあるので、難しい問題であるといえます。

寝床の問題

寝床は快適な睡眠をする上で欠かせない環境であるといえます。しかし、腰痛を患っている時に最適な寝床は、腰痛ではない時に最適な寝床と同じではないのです。一般的には、ふかふかで柔らかいマットレスが敷かれた寝床が最高であると考えられていますが、腰痛の際には逆効果になることがあります。柔らかいマットレスは腰が沈み込んでしまい、睡眠中に背面に掛かる負荷が腰に集中してしまうのです。

腰に良い寝相と寝床

健康を維持するために必要な睡眠も、場合によっては腰痛を悪化させてしまうことがあるのです。では、どのようなことに注意すれば腰痛を悪化させない快適な睡眠を摂ることが出来るのでしょうか。

抱き枕を使う

腰痛に悩んでいる人にお勧めなのが抱き枕です。抱き枕を使うことで抱きつく姿勢の寝相を維持しながら寝ることが出来るため、腰にかかる負担が小さくなります。仰向けでなければ眠れないという人は、膝の下に抱き枕を敷いた状態にすると腰への負担を和らげることが出来ます。

寝床の工夫

腰痛の時は柔らかいマットレスよりも畳やフローリングに敷布団を敷いて寝床を作ったほうが、腰に掛かる負担を分散することが出来ます。他に寝床を作れないのであれば、大き目の座布団を腰の下に敷くなどして沈み込みすぎないようにすると良いでしょう。

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